(日本語訳)
在インドネシア日本国大使館労働官の佐々木裕紀氏が、先日、浜連技能実習生教育センターSubang Japanese Language Center(スバン日本語センター)を訪問した。
この訪問視察の目的は、浜連が独自で開発し実施している新しい取り組みである浜連と第2国立スバン工業高等学校のコラボカリキュラムにおいて、企業が求める即戦力人材の教育現場を直接視察し確認すことであった。この工業高等学校では、国によって定められた教育文化省のカリキュラムと、企業が求める人材育成のためのカリキュラムの双方を実施している。
浜連グループ最高責任者(CEO)の内藤ウスマン氏は、浜連と第2国立スバン工業高等学校が共に実施しているコラボレーションの新しい取り組みについて詳細に説明をした。
その後同会場にて、この取り組みの更なる向上のために関係者と意見交換し議論した。
次に、佐々木氏は浜連日本語学校職業訓練校の教室を訪問し、生徒と直接日本語で会話を交わしたり質疑応答にも応じるなど交流をした。また、校内にある学生の実習場であるワイヤーハーネスの生産工場施設や農業練習場等を視察した。
この機会に、浜連メディアチームと新聞記者は、今現在実施している浜連の新しい取り組みに関する佐々木氏の見解や、両国有効関係に繋がる長期戦略に関する意見や感想をインタビューした。
浜連の学生は日本へ送り出される前にしっかりとした教育を受け、十分な準備ができていると感じた、と佐々木氏は述べた。
日本語力だけではなく文化、規律、さらには日本の工場と同様の設備がある環境作りにより、学生が日本企業で働くための最低限の職業能力と基本知識が取得できているようだ。
この様な取り組み(浜連と複数工業高校のコラボカリキュラム)は即戦力人材を生み出せる教育システムであり、非常に素晴らしい取り組みだと佐々木氏は評価した。
これまでの従来型の教育では、日本で働くための日本語の勉強に何ヶ月もの非常に長い時間が掛かることが一般的であった。しかし、浜連が独自で開発した新しい取り組みでは、その長い時間をより短縮できる仕組みが作り上げられている。工業高等学校の生徒は 3 年生になると、日本語や日本の企業文化そしてソフトスキルとハードスキルの勉強が始まり、日本で働くための基礎となる教育を受け始める。また卒業3カ月前には、日本企業とのマッチングに参加することができるため、その場で内定を得ることができれば卒業後速やかに日本での実習を開始できることになる。これは日本へ行くための最速の方法ではないか、と佐々木氏は語った。
また、インドネシアの技能実習生の質の向上とスキルアップのための浜連のシステムである「キャリアパスポート」についても彼は下記の通り発言した。
浜連の「キャリアパスポート」では、インドネシアの実習生が日本で技能実習を行いながら、大学のオンライン学習を5年間受けることで、技能実習の修了と同時に学士号を取得することができる。彼らはその後インドネシアに戻ったときにも、博士号のキャリアを維持することができ、彼らの可能性は広がり、幅広い機会をつかむことができるという素晴らしいシステムである。このシステムはより多く企業や政府機関が支援する必要があると述べた。
さらに、インドネシアと日本の文化交流強化のために継続的な活動を行うことは重要だ。したがって将来の両国友好関係を深めるために、さらなる文化交流の活動が頻繫に行わなければならない。浜連のような取り組みを通じて、文化交流と技術移転のきっかけとなり、将来両国の教育と経済の発展の源となるであろう補足した。
日本にいる技能実習生は日本にとってさまざまな分野の労働力の需要を満たす上で非常に有効であると考えられる。日本の人口は年々減少し続けており、日本は外国の労働者(特に人口の多い国であるインドネシア)からの援助が必要になる。そして近い将来、技能実習だけでなく高度人材も必要となるため、今日から人材育成の準備していく必要があると佐々木氏は述べた。
最後に佐々木氏は、日本へ出発する前の教育の重要性を強調し、特に初めて日本に行く学生は、日本で働くための基本知識を十分に備える必要がある。インドネシアにいる間にしっかりとした教育の指導を受けていれば、心配はいらないだろう。また、すでに日本で生活をしている先生や先輩たちに多くの質問をすることや日々学ぶ努力をすれば、すぐに順応できるだろうと実習生にアドバイスした。
インドネシア人材育成センター、登録支援機関、海外進出支援コンサル
日本 事務所
〒432-8001静岡県浜松市中央区西山町 2101
TEL. 053-484-0616 FAX. 053-484-0617 | Email : japan@hamaren.jp
© 2023 All rights reserved. HAMAREN CORPORATION